記事 014:晩夏の食卓

記事要約

お盆を過ぎても続く残暑の中、今年最後のニガウリ。

久しぶりに登場したニョッキとの再会、ヘベスの爽やかさ、そして豊かに実るニガウリとの向き合い方。

藍色染付の器に盛られた料理を通して、晩夏の食卓に漂う静かな余韻を綴ります。

カテゴリー

料理、夏


  • 日本の食文化の中で、私が暮らしの中で触れてきた一場面を綴ります。
    熾火を囲むような穏やかな気持ちで読んでいただければと思います。

1. 晩夏の食卓

  • ニガウリのシーチキン和え
  • ニョッキ(小麦粉やじゃがいもで作る団子状のパスタ)
  • 「揚出しがんもどき」と大根おろし添え
  • かぼちゃの煮物


ニガウリのシーチキン和え、藍色染付中鉢(葡萄文)とニョッキ、「揚出しがんもどき」と大根おろし添え、かぼちゃの煮物

八月中旬、お盆も過ぎて私は秋の気配を感じたい頃ですが、まだまだ蒸し暑い日が続いています。

夜の寝付きも悪く、気分もどこか重たく感じられる日々が続いています。

せめて気分だけでも季節の移ろいを感じようと、私は今年最後のニガウリ(ゴーヤ)を食べました。

ニガウリは乾燥保存すれば冬でも楽しめますが、やはり採れたての新鮮なものが一番美味しいと思います。

食卓に彩りを添えるため、ニョッキが久しぶりに登場しました。

初めてニョッキと出会った時、私はもちもちとした独特な食感に戸惑いました。

私は日本の料理にはない食感と、繭(まゆ)のような見た目に、正直なところ少し距離を感じました。

ところが不思議なもので、食べ慣れてしまうと定期的に恋しくなります。

新しい食べ物との出会いは、最初の印象だけで判断してはいけないと、ニョッキが教えてくれました。

揚出しがんもどきに添えた大根おろしには、醤油の代わりにヘベス(宮崎県特産の香り高い柑橘)をかけました。

大根おろしに柑橘の爽やかな酸味が加わると、私には口の中をさっぱりとさせてくれるように感じられます。

そして、ご飯のお供に取っておいた大根おろしときゅうりの漬物で、夕食を終えました。


卓上の料理。ニガウリのシーチキン和え、藍色染付中鉢(葡萄文)とニョッキ、揚出しがんもどきと大根おろし添え、かぼちゃの煮物

この日の食卓に並んだかぼちゃについては、

記事 001:かぼちゃと母の記憶 ー 菊型中鉢に盛る季節

豆腐に関しては、

記事 003:豆腐ハンバーグと織部焼の四方皿——目分量の味わい

もご覧ください。


2. 生りすぎるニガウリ

ニガウリは、食べるだけならよいのですが、私が栽培してみると困ったことになりました。

実る時期になると一斉に収穫期を迎えるからです。

一度に多くのニガウリが実るため、我が家では味が単調にならないよう、ひと手間加えて楽しんでいます。

こうした経験から、私は種を蒔く時点で収穫量と保存方法を見据えるようになりました。

この時期になると、どこの家庭でも夏野菜のお裾分けに頭を悩ませているようです。

我が家では長期保存のため、少し手間はかかりますが、芯までしっかりと乾燥させた「乾燥ニガウリ」を作っています。


3. 器について

ニョッキを盛った器は、葡萄文の染付中鉢です。

この器は、様々な食材を盛り付けるのにちょうど良い深さで、特に汁気のある料理に重宝しています。

ニガウリのシーチキン和えを盛った菊型中鉢については、

記事 001:かぼちゃと母の記憶 ー 菊型中鉢に盛る季節

をご覧ください。

購入場所

有田焼祭りの時期は観光客で賑わって大変混雑するので、私は肌寒くなる頃を狙って訪れます。

この染付中鉢は、「株式会社 賞美堂本店」で購入しました。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

リンク:https://shop.shobido-honten.com/

大きさについて

この器は、口縁の巻き込みが工夫されています。

両手で持つと指がしっかりと掛かり、とても安心感があります。

この葡萄文の器は、サイズや形が豊富で、大中小の鉢や皿など、料理に合わせて使い分けを楽しんでいます。

持ちやすさについて

この器は、普段の食事で使いやすく、料理の温度も程よく伝わってきます。

また、洗い物の際も口縁の工夫のおかげで食器を重ねて置くこともでき、扱いやすく日常使いにとても便利です。


4. ニョッキとニガウリについて

私にとって、ニョッキは腹持ちの良い食べ物のようです。

そのため、夕食では私の分は心持ち控えめに盛り付けています。

ニガウリの苦味は、私の好みにぴったりです。

にもかかわらず、不思議なことに毎日食卓に上がると、体が何か別のものを求めているように感じます。

身体が教えてくれている声を、私はまだうまく読み取れずにいます。

いつかは、その声に素直に耳を傾けられるようになりたいと思っています。


5. 今回のまとめ

  • 「おもきみは うつわのそこに しろいまゆ」

  • [Omokimi wa outsouwa no sokoni chiroï mayou]

  • Oh, Mot, Qui, Mie, Bas, Ut, Sou, Ah, Nos, Sots, Qui, Si, L'eau, Iris, Ma, Vue.

  • 「おもきみは なりなりさかえ しろいまゆ」

  • [Omokimi wa narinari sakaé chiroï mayou]

  • Oh, Mot, Qui, Mie, Bas, Narre, Narre, Sa, Qu'a, Est, Si, L'eau, Iris, Ma, Vue.

  • L'azur, témoin. Un goût si pur, L'amour qui demeure.


関連リンク


参考文献

参考文献については、下記リンクをご利用ください。

今回参考にした文献は、料 01、料 05、器 01、器 02、工 01 です。


音声データ(音):2025_014_ja01(作業中)

音声データ(朗読):2025_014_ja02(作業中)

Microsoft Clipchamp: Brigitte, VOICEVOX: 四国めたん

記事 終わり

  • 皆様の食卓に小さな発見と懐かしさをお届けできればと思います。